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更新日:2015年4月10日
本県は、複数の病院のネットワークによ る魅力的な研修プログラムの提供や、600人を越える医学生への医学修学研修資金の貸与など、全国最大規模の医師確保の取組を行ってきました。
昨年度は、これまでの取組を更に充実・強化するため、「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」を創立し、医学修学研修資金の新規貸与枠を、医科大学1校分の入学定員に相当する120人分に拡充するとともに、県内外の医学生が本県の地域医療に関心を持ち、本県の医療を支えるこころざしを育成する取組を実施しています。
これらの取組により、今年度から、大学卒業後、初期研修医として県内で研修を開始する予定者が大幅に増加するなど、着実に成果が表れてきています。
この流れを更に加速させ、県内により多くの若手医師に勤務していただくため、県では、医療現場で活躍する若手医師の方々を「ふじのくに次世代医師リクルーター」として委嘱し、県内外でのリクルート活動に御活躍いただくこととしました。
3月10日には、静岡県庁別館21階展望ロビー西側で、「ふじのくに次世代医師リクルーター委嘱状交付式」を行いました。
式には、川勝平太静岡県知事、本庶佑ふじのくに地域医療支援センター理事長、同センター理事が出席しました。
川勝知事からは、「素晴らしい能力のあるリクルーターの皆さんには、若い人たちのモデルとなる医師となり、範を示していただきたい。最初のリクルーターとして選ばれた皆さんの御活躍を期待している。」との激励の言葉がありました。
県知事より委嘱状等の交付 宣誓するリクルーター
3月28日には、リクルーターの最初の活動として、本県の医学修学研修資金の貸与を受けた医学生とリクルーターとの意見交換会(会場:グランシップ(静岡市))を初めて開催しました。意見交換会では、和やかな雰囲気の中で、活発なやりとりが行われました。参加した医学生からは、実際の医療現場で働くリクルーターとの意見交換を通じて、「病院で働くことの雰囲気が伝わり、これから自分が働く時のビジョンがイメージしやすくなった。」、「具体的なキャリアプランについてイメージを持つことができた。」などの声が寄せられました。
リクルーターとの意見交換会
今後も、リクルーターが県内外の出身大学を訪問して行う意見交換会や、県が発信するメールマガジンへの寄稿など、県とリクルーターが一体となって、多くの医学生や若手医師の方々が本県で、医師としてのキャリアをスタートしていただけるよう取り組んで行きます。