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更新日:2015年10月19日
皆さん、初めまして。浜松医科大学女性医師支援センター長の金山尚裕です。当センターは平成25年度に静岡県の補助事業として設置いたしました。
静岡県内の医師のうち、約3割が女性であり、今後さらに女性医師が増加することが確実です。これらの女性医師の多くが今後、結婚・出産により育児期に入ることが想定されます。子育て中の女性医師は長期休職となることが多く、復帰してもパートタイマーとして働くことが多いのが現状です。特に時間外勤務や夜勤が多い診療科では結婚,出産,育児により現場を去る女性医師が増加しています。
静岡県のような医師不足県では出産後、女性医師が順調に復帰しなければ、今後深刻な医師不足に陥ることが容易に想像されます。出産後の女性医師がスムーズに県内の医療現場に復帰できるよう対策を講じることが当センターの目的です。
現在、当センターでは以下の2点の支援を行っています。
1)女性医師の個々の要望に即した職場復帰支援を提供します。具体的には職場支援員を配置し、スムーズに復帰ができるようサポートします。例えば、臨床から復帰する場合は医療秘書を配置し,診療事務全般のサポートを行います。また、比較的時間の拘束が少ない研究から復帰し、臨床現場へ移行する医師に対しては技術補佐員を配置し,研究がスムーズに行えるようサポートします。
2)多様な家庭支援およびキャリア支援を併行して行います。支援内容は下記の通りです。
◇家庭支援
・家庭支援相談窓口を開設し,子育てに関する情報提供や浜松市の支援サービスの紹介・斡旋を行っています。
・母乳育児支援(センター事務局にスペースを確保)
・交流会の開催(女性医師同士の交流・情報交換)
◇キャリア支援
・各種セミナーや講演会の開催
・各診療科勉強会の開催
女性医師に限らず、男性医師・研修医・学生の相談も受け付けております。誰もが働きやすく、子育てしやすい環境作りができるようサポートしていきたいと思います。
また、本事業に賛同された多くの方の参加を期待し、静岡県の医療向上への一助にしたいと考えています。どうかご協力の程よろしくお願いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/woman/
平成27年11月 浜松医科大学女性医師支援センター長 金山尚裕