ホーム > 卒後臨床研修医の方へ > 浜松医科大学女性医師支援センター 勉強会の取り組みについて
ここから本文です。
更新日:2015年12月25日
こんにちは。浜松医科大学女性医師支援センターです。
最終回は勉強会の取り組みについてご紹介します。現在、小児科・産婦人科の各勉強会を定期的に開催しています。子育て中の女性医師も学べる場を作りたいという思いから、ママさん医師が中心となり、活動しています。
大学所属の医師だけでなく県内の病院(遠くは富士市)から参加できるよう、日程の設定は主に土曜日や日曜日です。この勉強会は学びたい内容を参加者で話し合い、実際に反映できることが魅力の一つです。
例えば小児科においては「食物アレルギー」、「小児外科治療」、産婦人科においては「女性ホルモン」、「周産期出血」等、希望の多いテーマに合わせて、講師の先生をお招きしました。また、11月には合同の勉強会を企画して、「妊娠と薬セミナー」を開催し大変盛り上がりました。女性医師支援センターとしては企画のお手伝い、講師料の補助、会場手続き等をサポートしました。
また、勉強会の終了後には交流会を開催しています。子育ての悩みやキャリア形成についての相談、様々な情報交換を行っています。「子育ても大事にしたいけれど、キャリアも大事にしたい」という医師が多く、全体的に志が髙いのだと感じました。
しかし、参加している医師全員がフルタイムで働いている状況ではありません。中には週1日短時間のみ勤務している方もいます。子どもが1人目の時は何とか復帰できたけれど、2人目の時は上の子と2人になってしまい、なかなか思うように働けないという声も聞きます。さらに、待機児童が多い中、子ども二人の預け先を見つけることは、とてもハードルが高いのが現状です。タイミングやそれぞれの家庭環境の背景もありますが、1人目の時以上にキャリアへのモチベーションを高く持ち、復帰するという強い意思が必要になります。
この勉強会を開催したことで、様々な課題がクリアできる訳ではありませんが、相談できる場所・学べる機会があることが少しでも女性医師の復帰につながるよう期待しています。
このような女性医師たちがキャリアアップを目指していくことで県内の医療水準もレベルアップしていくのだと思います。
この勉強会は引き続き企画・開催していく予定です。女性医師に限らず、この企画の意図を理解して下さる医師であればどなたでも参加できます。小児科・産婦人科だけでなく新たに別の診療科で企画したい方もサポートいたします。是非、ご連絡お待ちしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/woman/
平成27年12月 浜松医科大学女性医師支援センター 金山尚裕
女性医師による勉強会の様子