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更新日:2016年2月26日
皆さんこんにちは。富士市医師会理事の土屋厚子です。静岡県医師会女性医師支援委員会の委員をさせていただいております。今回は富士市医師会における女性医師支援の取り組みについてお話ししたいと思います。
女性医師支援といっても、男性の先生方に関係がないわけではありません。医師国家試験の合格者の三人に一人は女性です。女性医師が働きにくい環境は全てのスタッフが働きにくい環境であるといえます。
さて、郡市医師会員には、病院、診療所の開設者又は管理者(A会員)をはじめ、その勤務医(B会員)も含まれます。富士市医師会には平成28年2月1日現在、A会員156名、B会員143名合わせて299名の先生方が所属されています。その内、女性医師は42名(A会員11名、B会員31名)です。
女性医師支援について、医師会として何をどのように取り組んだらよいのか、富士市医師会内の女性医師の実態をアンケートを取り調査してみました。
30代~70代まで19名(A会員10名、B会員9名)の先生方からご回答をいただきました。全員既婚又は子供がいらっしゃいます。ご主人が医師の割合は64%。半数以上の先生方が3か月~5年の休職を体験しており、その理由として9割の先生方が子育てをあげていらっしゃいました。
『病院勤務をしながら子育てをしていました。あまりに大変で仕事を5年間休職しましたが、復職の際は相当きつかったです。どんな形でも仕事をつないでおけばよかったと思っています。(58歳A会員)』
開業するにしても復職するにしてもかなり厳しい現実が待っています。現在は浜松医大などで復帰のプログラムがあると聞いています。又、富士市立中央病院でも時短勤務等、子育て支援の制度が出来てきました。一緒に働く先生方、ご主人やご家族の方々の協力に感謝されている言葉が多くありました。
『女医さんでよかった。と患者さんに言われることはよくあります。存分に女性の良さを発揮して働いて下さい。』先輩医師からのエールです。
プライベートな質問にもかかわらず次世代の先生方の為にお答えいただいた先生方に改めまして感謝いたします。
最後に当医師会では、若い先生方を中心に『女医会』を時々開催しています。おいしいお食事と楽しいおしゃべりの中でストレス発散と共に仕事は勿論の事、私的なことまでいろいろな情報交換が出来ます。是非ご参加ください。
平成28年2月 富士市医師会理事 土屋厚子