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更新日:2018年11月30日

静岡県立こころの医療センター 望月 英樹 先生

 私は静岡県立こころの医療センターの3年目の後期研修医として勤務しております。私は病院薬剤師を10年経験した後に福井大学医学部に入学し、岐阜県の揖斐厚生病院で初期研修を終了して当院に赴任致しました。以前精神科病院の薬剤師として勤務していた際に、入院時は不穏を極めていた患者様が微妙な薬の組み合わせや増減によって見違えるように回復していく姿に感銘した事が契機で、医師の道に方向転換を致しました。しかし、自分が実際に精神科医となった現在、薬理学の理屈通りに順調に回復する患者様ばかりではなく、難渋する事も多々あり、悪戦苦闘の毎日です。

 当院での研修ですが、「静岡県の精神医療の最後の砦」とも考えられる病院であり、静岡県内各地域での困難症例が紹介により入院し、後期研修医も主治医として治療に参加しますが、常に経験豊富な先輩医師からのあたたかい指導の下で治療を行います。困難事例ばかりではなく、精神科としては一般的な統合失調症、うつ病、双極性障害、認知症、児童、摂食障害、不安障害、パニック症、措置症例や医療観察法に基づく症例など精神保健指定医や専門医などの資格取得のための症例には事欠きません。また、研修医自身の能力も勘案され、無理のない研修体制となっております。現在後期研修医(専修医)は4名ですが、各々がマイペースで研修を行っております。

 精神科は外科や内科に比較すればマイナー科に喩えられますが、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病に次ぐ5大疾患の一つとされ、国家としても重点的な対策が必要であると考えられております。私は当院に赴任して3年目となりますが、精神医療の重要性について日々感じております。

 また、精神医療はチーム医療であり、看護師、薬剤師、管理栄養士、作業療法士、精神保健福祉士など多職種で治療を行うのですが、当院のコ・メディカルは経験豊富な方々が多く、常に協同で治療を行っております。当院は静岡県立病院機構の一つであるために休暇取得、学会出張などの待遇も非常に恵まれており、ストレスなく専門医研修が行えると考えております。

 

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<写真:望月先生(左)、静岡県立こころの医療センター(右)>

 

 

 

                                      

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所属課室:静岡県健康福祉部地域医療課(本部事務局)

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