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更新日:2019年1月25日
はじめまして。聖隷三方原病院救急科後期研修医2年目の殷加耶と申します。
出身は東京都、大学は筑波大学と静岡県に縁もゆかりもない私でしたが、卒業と同時に結婚し夫の勤務先である静岡県へとやってきました。知り合いが1人もいない土地で研修医生活を始めることは大変不安でしたが、当院のスタッフや地域住民の方々がとても優しく温かく接してくださり、穏やかな雰囲気の中で初期研修を始めることができました。
当院を初期研修先として選択した理由の第一が、common deseaseを初期研修医主体で診ることができることです。各科の診療や救急科日当直を通じて、まずは基本的な疾患への対応を身に着けることができました。屋根瓦式の教育体制が自然と出来上がっている当院は、のびのびと経験を積んでいきたいという方にピッタリだと思います。
第二に、伝統的に当院にはさまざまな地域から初期研修医が集まる点です。初期研修医時代は友人ができる最後の時間だと学生時代に先輩から言われました。全員が初対面の同期という環境のほうが豊かな人間関係が形成できるのではないかという動機も大きかったです。その選択は大正解で、一生の仲間といえる個性的な同期に恵まれました。
第三にドクターヘリへの搭乗実習が可能なことです。現場でしか味わえない病院前診療の面白さ、怖さ、難しさは、なかなか他院では経験できません。当初他科志望だった私ですが、ドクターヘリを介して救急診療の魅力を強く感じ、また温かく私を受け入れてくれた静岡県に医療で恩返しをしたいと思い、救急医として当院での研修を継続することにしました。
リクルーターとして実際に医学生や初期研修医の皆さんとお話しさせていただき、病院や進路の選択に悩まれている方が少なくないと感じました。これからもお話する機会があれば、県外出身者だからこそわかる静岡県の魅力や特徴などをお伝えしたいと思っています。
そして最後にもう一つ私の経験を踏まえて、強くお伝えしたいことがあります。それは、自分にとって条件の良い病院を選択することは大切ですが、何より重要なのは一人ひとり違う経験・環境の中で、自分として「どう学んでいくか」という医師としての姿勢をしっかり持っているかということです。これがあると無いとでは2年後の自分の姿が全く変ってくると思います。私でよければアドバイスはいつでもしますので、是非静岡県内で研修していただければと思います。皆さんと静岡県内で共に働けることを楽しみにしております。
<写真:殷先生(右)>
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